まるで「飲むフルーツ」。
ケニア由来の希少種「SL28」が放つ、
カシスやベリーのような鮮烈な果実味。
コスタリカのセントラルバレー、名門農園ドン・サビーニョから、コーヒーの常識を覆すような特別な一杯が届きました。
今回の主役は、ケニア由来の希少品種「SL28」。この豆が持つ「カシスやベリーのような鮮やかな風味」を最大限に楽しんでいただくため、当店ではあえて火を入れすぎない「中煎り」で焙煎を止め、その個性を閉じ込めました。
一口飲めば、そのジューシーさに驚かれるはずです。ナチュラルの芳醇な甘みとSL28の明るい酸味が重なり合い、まるで上質なフルーツティーや、摘みたてのベリーを味わっているような感覚に包まれます。
4世代に受け継がれるバトン
ドン・サビーニョ家の歴史は、1940年、地域のコーヒー産業のパイオニアであった初代レカデロ氏から始まりました。
現在は4世代目のスティーブン氏が、父ヒルベルス氏と共にバトンを受け継ぎ、「親子で最高品質のコーヒーを作る」という挑戦を続けています。
彼らは2010年に自社ミル(加工場)を設立し、13もの農園で多様な品種を育て上げていますが、中でもこの「SL28」はコスタリカ国内でも栽培量が少なく、生産者の技術力が試される希少な品種です。
あえて「寝かせる」。甘みを生む乾燥工程の秘密
「中煎り」のコーヒーをおいしく仕上げるには、生豆自体に「雑味」がないことが絶対条件です。ドン・サビーニョはその点において完璧です。
彼らの最大の特徴は、手間を惜しまない徹底した乾燥工程(ドライイング)にあります。
- 30分おきの徹底した撹拌:
アフリカンベッド上のチェリーを、手作業でこまめに混ぜ続けます。
- 午後2時のレスティング(休息):
ここが最大のポイントです。日差しが弱まる午後2時以降は乾燥をストップし、プラスチックバッグに入れて豆を「寝かせ(レスティング)」ます。
これにより、夜露による吸湿を防ぐとともに、チェリーが蓄えた熱で保温され、非常にゆっくりと均一に乾燥が進みます。この「豆を休ませる」手間暇が、中煎りにしても酸味が尖らず、透き通った甘みだけが残るクリーンな豆を作り上げるのです。
テイスティングノート
カシス、ラズベリー、ストロベリージャム。
口に含んだ瞬間に広がる華やかな香りと、完熟フルーツのようなジューシーな酸味。冷めるにつれて甘みが増し、紅茶のようにスルスルと飲める一杯です。
苦いコーヒーが苦手な方や、今までにないフルーティーなコーヒーをお探しの方に、自信を持っておすすめします。
商品詳細
国・地域 |
コスタリカ(Alajuela, Carrizal) |
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農園・生産者 |
ドン・サビーニョ(Don Sabino) |
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標高 |
1600m |
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品種 |
SL28 |
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精製方法 |
ナチュラル |
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収穫年度 |
23/24 |
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焙煎度 |
中煎り |
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